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虎視

 上総の国の催事も四日目が終了しました。

その間、ただの一度も営業中に何かに座ったことはありません。

煙草を止めてからは、あまり休憩室に行かなくなりました。

昼ご飯も食べずに、サウナ状態の実演場で大汗をかきながらの四日間でした。

明日までは覚悟している所ではありますが、肥満の私にとっては、やはり腰にきます。

ホテルに帰り、夜中にトイレに行くときはとても悲惨な状況です。

 

 

 

 

 心地よい汗と認識しています。

出店している私にも、要請してくれた百貨店さんにもとても良いことです。

沢山のお客様を前に、試食を出すさまはまさに「虎視耽々」です。

虎が、獲物を狙って鋭い目でじっと見下ろすように、私ども試食を出す業者は同じです。

機会を狙って、油断なく形勢を伺いながら試食を出し、購買に繋げる作業は売り上げに大きく反映します。

時には、間違う時もありますが、私たちの目は虎の目と変わりません。

試食専門の方は、どこの地方に行っても存在します。そして、相当似通った行動をとります。

我々とは別な角度で「虎視眈々」と試食を狙っているのかも分かりません。

買って食べれば訳ないことと思いますが、今日は、百貨店さんのショッパーを持って、試食したらそのショッパーに吐いている

ご専門の方を目撃しました。

吐く位なら止めればいいのにと思いますが、一種の病気です!

 

 

 

 

 試食はお出ししている以上、必ず人を選ばずお出ししなければならないのが本来です。

しかし、明らかにわかる方々にも同じ行動をとるということには少々の抵抗があります。

毎度おなじみの方々は、私どもが分からないとでも思っているのでしょうか?

多分、分かっていられようがそんなことはどうでもよいことで、ただただ、試食をしたいだけの様に思います。

先般、江戸地の催事に久しぶりにお邪魔した時に試食の「新人」の多さあきれました。

毎日いらっしゃいます。

どこに「道徳」持ち合わせているのでしょうか。

ただただ、「新人」の若さには驚嘆しました。

情けなくなりました!

 

 

 

 

 試食は原価がただでありません。

出来るだけ、購入に繋がって欲しいと思いお出ししています。

スイーツ類は、試食なしでも購入されていくケースが目立ちますし、弁当なんかは全く試食なしです。

それなのに、試食を出している所よりはるかに売り上げがいいのは何故でしょう。

私にとって、催事の七不思議の一つです。

 

 

 

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